マリアーンスケ ラーズニェは、チェコで一番有名な温泉地、karlovy Varyに続いて、ボヘミア地区で2番目に大きな、チェコ西部の温泉地です。また、ラズニェとは、温泉施設をさす言葉なので、地名からも温泉地であることが一目で分かります。 16世紀に発見され、18世紀にはスパが出来ていたという歴史ある緑の温泉街の中には、100ヶ所近くの冷泉が湧いていて、鉄分と炭酸を含む泉質が素晴らしいことで知られています。また、マリーエン・バート(Marienbad、ドイツ語)という名前も使われています。 |
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Marianske Lazneはボヘミアの森の中、ドイツ国境にも近い小さな田舎町です。駅からバスで15分ほどで、センターに到着、メインストリート沿いにホテルやお店が並んで大きな公園のある、とてもこじんまりした雰囲気のよい温泉街でした。 karlovy Vary、カルロヴィバリ同様、飲泉が盛んで、あちこちに飲泉口や、コロナーダという飲泉社交場があります。 |
![]() | ![]() 飲泉カップの仕組み | 左は、いくつかあるコロナーダの中でも源泉を見せてくれる施設の中の飲泉所、カウンターにマイカップ置き場が。 |
写真上左: 飲泉マイカップカウンター、まるでバーのカウンターのよう。それほどマイカップでの飲泉は観光客だけでなく住民にもメジャーなアクティビティなんだな、とちょっと嬉しくなりました。 |
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この町はカルロヴィバリと違って公共のLazneがあるわけではなく、ホテルのSPAが充実しています。 あちこちのホテルにスパがあるので迷う所ですが、一番有名でお勧めと聞いたNove Lazne Spa Hotel に行ってみました。4つ星の老舗ホテルで立派な外観、写真はホテルの正面側から撮った所です。 さて中に入って受付ですが、Lazneは基本的に医療機関なので、ここではまず看護婦さんの部屋にいってカルテのような入浴スケジュールを予約します。 |
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メニューは色々あって、物によっては医者の診察が必要だったりするのですが、私は診断の必要ないメニューの中から「Mineral Bath」と「Swimming Pools」を選びました。写真はSPAの廊下です。ホテル内だけあってとってもきれい。 まず「Mineral Bath」ですが、個室で写真のようなタブにお湯がはってあって20分ほどつかって、30分ほど横のベッドで休む、というコースでした。まずお湯に浸かって感動したのは、体を入れた瞬間にすごい炭酸の泡がしゅわーっと体についてはじけるのです。むせ返るほどの炭酸と鉄分系のミネラルの匂い、本当にびっくりしました。 |
最初のシュワシュワが終わったあとも、体に絶え間なくつく泡に感動、はらってもはらってもすぐ新しい大きな泡が全身につきます。 こんなに強烈な炭酸の温泉は初めて、とにかくすごい泡の量です。 |
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日本にも泡がつく温泉や人工の炭酸風呂がありますが、こんなに強烈に泡がつく所は見たことがありません。
右: 大きな泡だらけになった手 |
![]() | ![]() | 成分表は左の通り、炭酸成分がたっぷりです。![]() |
「Mineral Bath」の後は「Swimming Pools」で、これは勝手にプールに入るというもの。多少温かいものを期待していたのですが、写真のジャグジープールは、本当に普通の冷たいプールで、炭酸浴の後の休憩で程よく冷めた体では、冷たくて入れたもんじゃありませんでした。 |
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プールは3つあって、温度は28℃~34℃ほど。写真左のプールはとにかく装飾が美しくてぬるいのを忘れて浸かっていました。 お湯の出てくる湯口も真鋳の動物の口だったり、底のタイル模様もかわいらしい花やつる草模様で、とにかく優雅。横の休憩室も天井が高くて贅沢な作りでした。お風呂としては温度が低すぎるのであまりお勧めできませが、プールとしてはとても贅沢な気分が味わえるのでなかなか良いと思います。 以上、優雅なホテル内にあるチェコの典型的温泉施設ラズィネでしたが、とにかく雰囲気と炭酸泉が素晴らしいので一見の価値はあると思いました。他にも20ほどのメニューがあったし、他のホテルにも同じようなラズニェがあるので、色々試してみるのもいいと思います。 |