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温泉コラム : heavenly-spring.com

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温泉コラム
温泉についてがふと思ったことや、調べたこと、
温泉の雑学などなどをつれづれと綴ったコラム集。
NO.1: 極楽温泉とは「愛」 -極楽温泉とは何なのか?
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こんにちは、温泉人(Onsenist)、温泉広報人の春山ゆかりです。
ウェブのリニューアルを記念して、
「温泉コラム」コーナーを新設しました。
その祝!第一回!ということで、
今回はこのウェブの名前でもあり、評価の根底にある
「極楽温泉」とは何なのか?をお伝えできればと思います。

◆◆◆◆◆

今までこのウェブ上で色々な温泉施設を紹介、
勝手に評価させてもらってきました。
よく、「施設を選ぶ基準は?」とか
「極楽温泉ってどういうこと?」とか質問を受けます。

ウェブに載っている温泉施設は、
例えば新しい施設だったり、評判がよかったり、
たまたま誘われたり・・・と正直色々な理由から実際行った場所なのですが
ただ、選ぶ基準は色々でも、評価に関しては一貫して、
そこに「愛」があるかどうか、で判断してきました。

そう、勝手な基準ではありますが、私にとって
極楽温泉、それは「愛」!
「愛」のある温泉を極楽温泉と呼んでいるのです。


では、その「愛」のある温泉とは何なのか、どんなものなのか
単純な温泉評価のみの場合と、
人口の温泉施設評価の場合の2パターンに分けて
簡単にご説明したいと思います。


◆極楽温泉の定義①(温泉のみの場合)◆

まずは野天風呂や商業施設のない温泉など
単純に温泉のみを評価する場合、
対象になる温泉自体、
ひいてはその温泉を与えてくれる周囲の自然環境、
そしてその大元である地球に対して「愛」を感じるかどうか、
そこが極楽温泉かそうでないかの差だと私は思っています。

そもそも、温泉というのは自然の恵みだということは周知の事実です。
よく、温泉は地球の体液である、という表現が使われますが
私にとって温泉に浸かる、ということは、
地球の体液の中に入りとけこむことによって
地球との一体感を感じるこための行為であると思っています。

自然との一体感を感じるための方法は、
登山だったり、ダイビングだったり、人によって色々な方法があると思いますが
私にとって一番ダイレクトに地球を感じるのは温泉に浸かることなのです。

素晴らしい湯に出会った時、自ずと湧き上がる
自然への感謝、幸福な一体感と愛情。
その「愛」が湧き出る温泉が、究極の幸せ温泉、極楽温泉なのです。

また同時に、いい湯に入ると、単純にそのお風呂や施設を大切にしたい、
と感じるだけでなく、
自然にその湯を与えてくれる環境にも
感謝や畏怖を感じずにはいられないと思うのですが
そういう意味で、温泉はエコツーリズムの一つだと思っています。

国見温泉の鮮やかなライムグリーン色の湯や、
鉄輪温泉の光るようなロイヤルブルーの湯を見た瞬間、
肌がとけるような玉川温泉の湯に浸かった時、
また、デュディンス温泉のとめどない炭酸の泡に包まれた時、
その脅威の湯が、自然界でどう出来たのか不思議に思うと同時に、
その奥深さに畏怖の念を抱かずにはいられません。
自然への敬意と畏怖、それこそ、エコツーリズムに大切な要素であり、
それ故に、本物の温泉旅行はエコツアーに分類される物だと思っています。



◆極楽温泉の定義②(施設の場合)◆

次に、人が運営する温泉施設を評価する場合ですが、
それもやはりそこに「愛」があるかどうかで私は判断、評価をしています。

その愛の基準は3つ、

①温泉への「愛」があるかどうか。
②温泉業への「愛」があるかどうか。
③お客様への「愛」があるかどうか。

です。
これって、結局はどの商売も同じことだと思うのですが
温泉もやっぱり人が提供する場合は、これが基本だと思っています。

①はもちろん、提供している温泉にちゃんとした愛情、熱意を持っているか。
つまり自分の商品(温泉)に本当にプライドを持っているか、
大切に考えているか、ということです。
商売優先の、枯渇問題や入浴剤での誤魔化しなど、
ちゃんとした「温泉愛」があれば起きるはずはないだろう、と。

②はあえて書くまでもないかもしれませんが、
やはり温泉を提供すること、その仕事に対しての愛があるか、
これはとっても大切だと思っています。
プロ意識、といってもいいでしょうか。

別に商売のプロになってほしい、というわけではなく、
その温泉のよさを皆に知らせたい!という気持ちが伝わってくるか、
また、伝えることに熱意やプライドを持っているか、ということが大切だなと。
私もこのウェブを続けているのは、
とにかく温泉のよさを多くの人に分かってもらいたい!という
単純な気持ちで成り立っているわけで
そういう面で、温泉業への愛がある施設は
同じ方向を向いている同士だな、と嬉しくなるわけです。

③も今更書くか、という当たり前のことですが、
結局は人相手のサービスですから、
自分の温泉に入りに来るお客様には
「愛」を持って接してほしいですよね。
特に温泉は癒しを求める人が集まるわけで、
通常のお店などより、更に心配りが重要な場所だと思います。
ただ、お客様へのサービスを充実させることと、温泉を守ること、
これが相反する場合もあるので、①と③の両立は難しいこともあります。
ただ、そういう場合もいかに両立させていくかを真剣に考えている施設というのは 傍から見ても分かりますし、そういう施設を私は応援したくなります。

◆◆◆◆◆

以上、判断基準といっても、精神論的になってしまいましたが
私はこんな事を考えて、極楽温泉を探し続けています。
これからも、世界各地から極楽温泉を紹介し続けていきたいと思っていますので
今後ともよろしくお願いいたします。




◆過去のコラム
No.1 極楽温泉とは「愛」 -極楽温泉とは何なのか?
No.2 世界の温泉マーク 湯気のマークは世界共通?
No.3 温泉本紹介 『温泉地再生』 
No.4 スパメニューの基礎知識 マッサージ用語入門
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