南北に長い国、ベトナムの丁度真ん中ほどにある歴史ある町フエ。世界遺産の王宮だけでなく、旅行者には嬉しい温泉リゾートがありました。 町の中心から車で10分ちょっとという便利な場所にミーアン温泉はあります。その名も「ONSEN SPA RESORT」とついている、日本の温泉を意識した立派なリゾートです。 広い敷地に、コテージ型ホテルやプール、レストランやテニスコートなどが並ぶミーアン温泉。ベトナム的なリゾートの雰囲気もさることながら、その温泉の質にびっくりさせられました。 温泉に近づくにつれ、徐々に強くなる硫黄の香に驚き、そしてはその温泉プールにはやや緑がかった白濁のきれいな濁り湯。白い細かい湯の花が浮かんでいました。 ![]() |
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1: ホテルは長屋風の棟と、一棟づつ独立したコテージ、グリーンハウスがありました。 2: 地元のおばちゃんたちと。旧正月のホリデーで来たそうです。 |
入口に入ると、珍しく英語が話せる笑顔が素適な受付嬢が、5$と書いてある入場料をなぜか頼んでないのに3.5$にまけてくれました。 広い敷地を案内されて、奥にある温泉エリアへ。露天プールが2つ(ぬるめと熱め)、個室風呂が並んでいました。プールと個室は別課金な場合が多いのですが、ここは全て入浴可能なのが嬉しかったです。 入る前にちゃんと白衣を着たドクターの診察を受けて、最初にぬるめのプールで湯に5分、10分休憩、次に熱めの湯に5分・・・と温泉の入り方を説明されました。(人によっては診察を受けない場合もあるようです。) |
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3: 露天プールはリゾート風に、デッキチェアやパラソル完備です。 4: 個室風呂はバスタブとイス、棚があるシンプルな造り。 タオルの上にのっているのが、レンタル水着(無料)。 のびきってべろべろなだけでなく、今時珍しい派手な柄でした。ちょっと恥ずかしいかも… 5: 笑顔が素適なドクター。やや英語が話せました。 6: グリーンハウスの中は、ベトナムの古民家風。独特な造りが面白かったです。 7: よく効く温泉にぐでーっと、ゆるみまくっているおばちゃんたち。 |
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個室風呂棟に囲まれた露天プールは、40℃ほどとしっかり熱めでそれに加えて濃厚な硫黄で、まさかベトナムでこんな湯に浸かれるとは、という嬉しい驚き満ちていました。 熱めかつ効く湯なので、少し入っては出て休んで、と自然に繰り返していて、それは地元のおばさんたちも一緒でした。出ている間に食べるように、ちゃんと間食を持ってきていたおばちゃんたち。おやつに招待され、スルメのような物を一緒に食べては湯に浸かって、と幸せなひと時をすごしました。 その後は、個室風呂で1人ゆっくり入浴。ところで、この個室湯はなぜか墨色の湯なのです。パイプか何かの成分と硫黄が化合して酸化物が出来ているようでしたが、栃木塩原元湯の墨湯のようでした。弱い塩味と苦味があってやや油臭のする謎の湯は、これはこれで不思議な入浴を楽しめました。 温泉の後に、親切なスタッフのお兄さんが敷地内を案内してくれましたが、中でも樹齢300年の古木を使った古民家風のグリーンハウスには、次回是非泊まりたい!と思いました(温泉内湯付のコテージで1泊40ドル)。 フエの町から近くて、ベトナムには珍しく?親切かつ温かい接客も素晴らしく、なにより湯が素晴らしいミーアン温泉。また、もう1回来なきゃいけない温泉が出来てしまった、と嬉しい気持ちで町に戻ったのでした。 <2007.2> |